2011年09月04日
2011 0824 甲斐駒ケ岳 part2
part1はこちら。
お腹を満たし、出発します
後ろを振り返ると南アルプスの女王・仙丈ケ岳らしき山がはっきり見えます。
今日はガス男じゃねぇぜ!
次回登るから待ってろよ!と余裕をコイてるうちに、みるみる悪魔(頭痛)の餌食になっていきました
まだこれくらいならイケると頭痛持ち歴の長い僕のカンが前に進ませます。
前方を見ると甲斐駒ケ岳を隠すように、頭痛で苦しくなっている自分に意味の分からないピークが見えました。
そして、今までの苦しい登りを帳消しにするような下り坂・・・
そして、下りきった所から、また登り返します
この頃から、完全に頭痛になっており、息も絶え絶えで我慢の登山です。(別名、修行)
道は歩きやすかったので、そこが唯一の救いでした。
そして、なんとか駒津峰に到着
そして、そこから見える貴公子の雄姿が冒頭の画像です。
え・・・、まだ甲斐駒ケ岳自体に登ってないじゃん・・・
本当の地獄はここからでした
ここからは頭痛と吐き気でカメラを撮る余裕など無く、
その上、引き返そうか迷うほどの激烈な下りで、鎖やロープがあってもいいような道?でした。
かろうじて帰りに撮ったのがこの道?です。
まだまだ凄い箇所はあったのですが、頭痛でカメラを出すのが面倒になってたので諦めました
んで、巨岩を上ったり下りたりのイジメに遭い、直登コースと巻き道コースの分岐まで来ました。
直登コースの方が頂上に近いけど危ないと頂上から下りてきたオジサンに聞いて、
さっさと登りたい僕はそっちを選択しようかと思ったのですが、
直登コースにチャレンジしてるオバサン達が岩に張り付いて往生してる姿が見えました。
この頭痛で行けるわけがない・・・。
多少時間がかかってでも歩きやすい方で、頭痛と付き合いながらコツコツ行こうと決めました。
もう辛くて辛くて、息が上がるのはガマンできても、頭痛だけは全てのヤル気を失わせる悪魔です。
それでも、もうここまで来たら頂上を踏まなきゃ男じゃねぇってことで、
青い空に向かって歩きやすくて白くて眩しい砂利道をコツコツ歩きます
そして、遂に頂上に到着~
ガス男返上とばかりに最高の天気でした
んで、頭痛で食欲ゼロだけどお腹はグゥーグゥーなっているので、カップラーメンを強引に流し込みます。
おにぎりも持ってきたんですが、吐いてしまう確率が高かったのでやめておきました。
さっさと食べて下山したかったので、アルコールバーナーではなく、
即沸騰のジェットボイルにして正解でした。
直登コースで岩に張り付いてたオバサン達が到着し万歳三唱を聞き、カップラーメンをすすります。
しばらくすると、ガス男モード突入な雲行きになってきました。
さて、行くかと思ったときにオバサンにキュウリの浅漬けをもらったんですけど、
それがかなり美味しかった!
カップヌードル・シーフード・カレー&チーズで口の中がクドクドだったのを緩和してくれました
結局、オバサン達と下山が同じになったのですが、頭痛はまだ治まらずトボトボ歩いていたら
みるみる離されて、いつの間にか見えなくなっちゃいました。
下山開始が12:20くらい。時間的に頂上から北沢峠まで3時間という標識があり、
バスの最終が16時なんで頭痛で足取りが重いのを考えるとギリギリな感じになってきました。
あと、一番深刻な事は、飲み水が無くなる寸前になっていることです
今すぐにでも浴びるようにジュースが飲みたい!
それが頭痛をガマンして必死に歩くモチベーションになっていました。
さっきまで晴れていたのに雨がポツポツ降ってきて、駒津峰?に着きました
どうも、ガス男です。
時間が無いのは分かってるんですがコースタイムが10分余分にかかる
仙水峠方面にせっかくなんで向かうことにしました。
もう、そこからはひたすら下山マシーンに徹します。
頭痛を紛らわすために登山口に着いたら何を飲むかをひたすら考えてました。
第一候補はダントツのコーラだったんですが、一気に500ml飲み干す予定なので炭酸がキツイ。
そう考えると水は飲み飽きたからお茶だな・・・と結論を出しつつ、ひたすら下ります。
しばらくして、森を抜けたと思ったら、仙水峠に到着です。
森をひたすら下りてペースもいい感じだったんですが、目の前の景色を見て愕然としました。
ガチャガチャやんけ・・・
道がいまいち分かりづらい上に、歩きにくさこの上ないです
しばらくこんな道?が続き、再び森の中に入ります。
また歩きやすくなったなと思ったら、今度はちょっと激しめの雨が降り出しました
もう、泣きっ面に蜂です
喉がカラカラカラ・・・で、帰りにマックのマックフルーリー&コーラを買う事を心に決めた頃に、
仙水小屋が出てきました。
南アルプスの天然水が目の前でジョボジョボでてるんですが、
「一声かけて」的な張り紙があって面倒だからスルーしました。
しばらくして、やっぱ飲んでおけば良かったと後悔したのですが、バスの時間が待ってくれません。
そして、沢沿いをひたすら歩きます。
この頃には頭痛は残っているけど体は軽くなった気がしてスタスタ歩けました
スタスタ歩き北沢駒仙小屋に到着。
ジュースの自販機ではなくビールの自販機があったのを確認してガッカリし、
さらに体が軽くなってダッシュに近い感じでゴールまで歩を進めます。
そして、15:45、バスが出発準備をしてるところにフラフラ・ボロボロになりながら無事到着
バスがすぐ出発しないことを運転手に確認し、長衛荘に飛び込み自販機の前に立ちました。
500mlのペットボトルが無い!でも、缶で伊右衛門(200円也)を即買い!
気分的に2秒で飲み干しましたw
この味は一生忘れられない味になりました。
今回の山行は自分の山に対する緊張感と認識の甘さが自分を追い詰めることになりました。
何事も無く、五体満足で、誰にも迷惑かけることなく下山できたことに本当に良かったと思いました。
出発前に見た大物芸能人の引退会見で言った「認識の甘さ」という言葉を考えながら岐路につきました。
追伸
バスで仙流荘に到着し、トイレに行ってウン〇をしたらなぜか頭痛が治りました